2009年06月13日

1 変わってしまったヨーロッパ

宿屋からみた2009年のドイツ1

 2009年の5月末から6月はじめまで、2週間ほどドイツ・フランスに行ってました。実は、20年前にヨーロッパを放浪したことがあったんですが、20年ぶりに来てみると、何もかもが変わってて驚いてしまいました。

 でも、冷静に考えてみると、変わったのは、
 ドイツ・フランスではなく、
 自分自身であったことに気がつきました。

 今回は、ドイツに主に行ってきたんですが、ある意味で、今のドイツには、昭和の香りがする。昔の日本が見えてくるのです。昔の日本だったら、あたり前の光景だったことが、今のドイツにはある。いい意味でも、悪い意味でもね。

 たとえば、古い町並み。
 今の日本では、壊滅的に滅びてしまったものが、
 ドイツには、相変わらず残っている。

 あと、カフェテラス。店の前の道路に、わがもの顔で露店のように、テーブルを並べてそこで飲食している光景。今の日本では、滅びた光景です。すぐに警察から撤去命令が出るからです。しかし、ドイツ・フランスには、残っている。

 電気の節約。ケチというか、節電。パソコンショップやスーパーマーケットにいたるまで照明を落としている。もちろんホテルでも一緒です。売り上げよりもエネルギーの節約を優先しているところなんか、昭和初期の日本かと思ってしまいます。

 そして、18時になると、すべての店が閉まってしまうところや、日曜日は全部の店が閉まってしまうところ。これも、昔の日本の光景であり、まさに昭和時代にタイムスリップしたかのようになります。

 ドイツには、24時間営業のコンビニなんて、便利なものは無いし、ましてや、そこにATM なんて便利なものはない。と、ここまで書くと、ドイツって素敵。と思う人も多いかもしれません。それは、昭和時代って良かったよなあと、懐古している私たち四十歳代から五十歳代、六十歳代の人間の甘い記憶にも似ています。

 しかし、日本で宿屋をしている私には、
 そんなノスタルジックに染まってはいられませんでした。
 はたして、昭和時代って良かったのか?
 古き良き時代を捨ててないドイツ・フランスって、
 本当に素敵なんだろうか?という疑問が出てきたからです。


 20年前にヨーロッパを放浪した時、私はドイツと日本は似ていると思ってました。その前にインドやアラブを放浪していたから、ドイツは、日本と近いと思った。ドイツを旅行してて、なんの違和感も無かった。

 ところが、今回は違和感がありまくった。
 最初は、ドイツが変わったのかと思っていた。
 でも、あとから考えると、

 私自身が変わってしまっていたのだった。

 まず気になったのが、タバコのポイ捨て。
 そして路上のゴミ。
 あと、くわえタバコしている人たちの横行。
 これは、どんなに綺麗な観光地でも変わらなかった。
 五百年前の家ばかりでできた古い町にタバコのポイ捨ての山。
 最初は、
「この二十年間にドイツに何があったんだ?」
と混乱したのですが、よくよく考えてみれば、
二十年前の日本も、そうだった

変わったのは、ドイツではなく日本であった。

つづく
posted by 風 at 23:07| Comment(4) | 宿屋からみた2009年のドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お帰りなさいませ。
タバコのポイ捨ては日本でも時々ありますが、きっとヨーロッパはそんなの比べ物にならん位あるのでしょう。
歩きタバコの人も日本では少ないのだと思います。だって、ほとんどタバコの煙は感じませんから。時々吸いながら歩く人がいるので、空気が汚れる!とか、いやな気持ちになるんだと思います。
日本は変わってるんですね。20年前に比べると。
Posted by ささらー at 2009年06月14日 20:46

タバコのポイ捨ては、日本の比ではないですね。ゴミの山のようにあります。ヨーロッパでは、吸い殻をふまずに十メートル以上歩行することは不可能でしょうね。これは、決して大げさに言っているわけではありません。それにマナー知らずの外国人が捨てているわけでもない。ドイツ人が率先してやっていることです。ちなみにドイツでタバコを買うと六百円くらい。そんなに高いのにヘビースモーカーが多いのは何故だろう?
Posted by マネージャー at 2009年06月14日 21:09
お帰りなさい!
タバコとか、犬の糞とかは、それを捨てることが仕事の人がいて、みんなそれぞれが自分でやってしまうと仕事を奪うことになるからやらないんだと、どこかで聞いたことがあります。
ヨーロッパはタバコもクスリも、日本に比べると子どものときから横行してるみたいですよね。本当、高いのになんででしょうね。
20年前の日本かぁ。消費税が3%だったのは覚えています。きっといっぱい変わってますよね〜日本は。銀座も、もっと雰囲気あっただろうし、秋葉原はこんなに有名じゃなかったような気がするし、カラオケもマイナーだったのでは?渋谷がどんなだったかは知らないけど前から高校生が溜まるような街だったんでしょうか。面白いですね。
Posted by まる at 2009年06月15日 02:24
 犬の糞に関しては、一時期、ドイツでも「日本を見習おう」というキャンペーンをやって飼い主が始末するように促したようでしたが駄目だったようです。これは法律で定めたとして駄目で、個々のドイツ人が、自分の信条に反すると考えたら、罰金覚悟で従わないみたいですね。
 それは、ともかくとして、よくマスコミで年々日本人のモラルは悪くなっていると言われてますが、これに疑問を感じてきました。たしかに、そういう一面もあるかと思いますが、タバコのポイ捨てに関しては、年々モラルが向上していますね。その一面で、組織的な犯罪としての悪徳業者による産業廃棄物の不法投棄が重大問題となっています。
Posted by マネージャー at 2009年06月15日 15:08
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